実は間違っていた?「整理」「収納」の言葉の意味

整理収納の言葉の意味 整理収納の知恵

「整理」「収納」の言葉が持つ意味から整理収納の本質をつかもう

「インスタを真似して収納ケースを買ったけどうまくいかない!」「子どもに片付けさせてもすぐに散らかってイライラする!」そんな悩みを持っていませんか?

これらの悩みは、整理収納という言葉の意味をひもとくだけで解決することがあります。

私は、もともと片付けが苦手で、朝の忙しい時間に家の鍵が見つからず、遅刻ギリギリに・・・なんてことが日常茶飯でした。しかし、整理収納アドバイザーの資格を取得し、整理収納の正しい知識を身につけてからは、忘れ物や紛失とは無縁の生活を送っています。

また、正しい知識をもってしつけをすれば、3歳の子でも一人でお片付けができるようになります。もう子どもに「片付けなさい!」と叱らなくていい・・・そんな夢のような日がやってくるかもしれません。

今回は、整理収納の本質をつかむための第一歩として、「整理」「収納」「片付け」「整頓」の4つの言葉の意味を詳しく説明します。

整理収納の本質をつかむ4つのキーワードの意味

整理

整理には、次の2つの意味があります。

①不要なものを取り除く

②区別する

私たちが所有している物は、すべて「要るもの」と「要らないもの」の2つに分けることができます。「まだ使える」「もう使えない」といった物の状態ではなく、「自分は使う」「自分は使わない」といった人軸で判断してみましょう。すると、本当に自身に必要なものだけを身の回りに残すことができるのです。このようにして、自分が持っているものの中から、不要なものを取り除いていくことを”整理”といいます。

また、「要るもの」「要らないもの」という区別のほか、使う頻度・場所・目的で区別する行為も”整理”に含まれます。これらの区別は、次の”収納”の際にとても役に立ちます。

収納

収納とは、ものを使いやすくおさめることをいいます。

決してしまい込むことではありません。使い勝手の良さを考えた上で、ものの位置・居場所を決めることが”収納”なのです。

使いやすくおさめるためには、そもそも「要らないもの」が徹底的に取り除かれていなければなりません。また、何をどこにどれくらい残すのか、それに合うサイズがどのくらいか等を把握のうえ、居場所を作る必要があります。

先に収納ケースを買って失敗するのは、事前に”整理”を行っていないから。同じ収納ケースの中に、「要らないもの」や「その場所では使わないもの」が混ざり込んでいるため、「使いやすく」が実現できないのです。また、しまうものの量に対してスペースが大きすぎると、その隙間に「要らないもの」や「その場所では使わないもの」が入り込む・・・といった負のスパイラルが生じます。収納場所を作るまえには、必ず”整理”を行うようにしましょう。

片付け

片付けとは、元の位置に戻すことをいいます。

戻すべき場所が決まっていないと、片付けはできません。子どもが片付けられないのは、そもそもものの居場所が決まっていないから・・・というパターンがほとんどです。逆に、正しい”収納”ができていれば、3歳児からはほとんど自分の力だけでお片付けができるようになります。

整頓

整頓とは、見た目をととのえることをいいます。

”整理”と似ていますが、”整頓”には「不要なものを取り除く」という意味が含まれていません。例えば、急な来客があったので、表に出ていたものをひとまず押入れにつっこんでやりすごす・・・といった行為でも、見た目がすっきりしていれば、”整頓”ができた!といえます。

まとめ

  • 整 理:不要なものを取り除く、区別する
  • 収 納:使いやすくおさめる
  • 片付け:元の場所に戻す
  • 整 頓 :見た目をととのえる

それぞれの言葉の意味が理解できると、一番大事なのが”整理”だということがわかります。私たち整理収納アドバイザーも「整理8割:収納2割」という比率で”整理”に重きを置いて日々の業務にあたっているのです。

また、大事なのは、「整理⇨収納⇨片付け⇨整頓」という順番を守ることです。

不要なものが混ざっていたら、使いやすく収納することはできません。また、収納場所が決まっていなければ、片付けはできません。収納や片付けができるようになるためには、整理から取り掛かる、というのが正しい手順なのです。(整頓だけは、しまいこむスペースさえあれば、すぐにできてしまいます。整頓を意識するのは、最後の最後にしましょう。)

「収納がうまくいかない」「片付けができない」という方は、まず”整理”から始めてみましょう!

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